私が競馬にハマった理由①~競馬場へ行ってみたら~

2019年の初め…

まさか一年の終わりにはここまで競馬にのめり込んでいることになろうとは、私自身まったく想像できないことでした。

友人などからは「急に競馬を始めてどうしたの?」という質問を年間通じて何度も聞かれました。

きっかけは漫画だった。

質問されるたびに回答していましたが…
『ウイニング・チケット』という漫画がきっかけでした。 

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小松大幹/ウイニング・チケット

2018年のアーモンドアイの活躍などは見ていて、なんとな~く「競馬の漫画を読みたいな」と思い立った時に、この漫画のAmazonレビューに"競馬版のスラムダンク"と書かれているのを見て「ほぉ…」と惹かれ2018年の暮れに大人買いしてきました。

この漫画…本当に出会えて良かったです。

私のような初心者にとって、本当に丁寧な漫画なのです。

馬主・調教師・生産者・セリ・血統・地方競馬中央競馬(JRA)との違い、そして馬の予後不良についてetc..

競馬の【表】の部分だけではなく、【裏】の見えない部分に携わる人々の人間ドラマが細かく描かれており、競馬について詳しく知らない私も本当に引き込まれました。

そして…何度も号泣しました(ToT)
(あれは忘れもしない7巻。出勤中の電車内で普通に泣いてしまいました…)

読み終わった後は、もう競馬場に行ってみたくてしょうがないという精神状態に!

初めて行った中山競馬場

2019年の年明けから「いつ競馬場行こうかな?一人で行っても大丈夫かな?」など考えていましたが、1月に見ていた競馬中継で『ハヤヤッコ』という白毛の競走馬がいることを知りました。

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(netkeiba.comより)

「面白い馬名だな…」
馬名の意味は"白くて早い"とのこと。

なんか気に入ってその日から調べるようになっていたところ、3月3日に中山競馬場で行われるレースに出ることがわかり、この日に行ってみよう!と決めました。 

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初めて行った競馬場は入場料200円にも関わらず、ものすごく広く綺麗に整備されていて驚き。
(トイレもすごくきれい!)

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煮込みとビールがものすごく美味しくて…
(一味かけすぎぃ…)

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テレビで見ていた馬やジョッキーを、本当に間近で見ることができる!

この日は、ハヤヤッコのほかにも、カナシバリやシュヴァルツリーゼなど好きな馬を増やして帰ってきました。

本当に楽しくて、帰り道は「次はいつ行こうかな!」と興奮状態にあったと思います。

戸崎圭太ジョッキーを知る。

あまりにも楽しかったのと、競馬場が広すぎて回りきれなかったこともあり、早速翌週の3月9日も中山競馬場へ来たのでした。

その最終12レース、西日の差すパドックで格好いいなと惹かれたのが、ジュンスターホースという馬。

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この時の鞍上が戸崎圭太ジョッキーでした。

そして、このレースでこのコンビが衝撃的な勝ち方をする瞬間を見てしまったのです。

スタート後、本当に後方ポツンのポジションを走っていたジュンスターホース。

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「あぁ勝つのは難しそうだな…」
そう言いながら目で追っていました。

3コーナーでも先頭集団との距離は変わりません。

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4コーナーを過ぎ、ゴールまでの直線に入ってこの位置に来て…ここからが凄すぎました。

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信じられないほどのスピードで前にいた馬全てをゴボウ抜きにして…

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なんと1着でゴールしてしまったのです。

何年も競馬を見ている人にとってはこういう場面も珍しくはないと思うのですが、競馬場2回目の私にとってはまさに驚愕のレースでした。

あんなに後ろにいたのに全馬を抜き去った…

ジュンスターホースの力はもちろんのこと「戸崎ジョッキーってすごいな!」と感銘を受け、調べたり聞いて知った素敵な人柄も含め、注目するジョッキーNo.1になりました。 

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その日を境に、週末は予定がなければ競馬場へ…という日々を過ごし始めた私。

中でもパドックで馬の様子を見たり、写真を撮ることに楽しさを感じていました。

そして、一生忘れることはないであろう2019年5月5日という日。

アンデスクイーンに出会った。

この日も一人でフラっと東京競馬場へ行きました。

10レース目は『ブリリアントステークス』というリステッド競争があり、特にお目当ての馬が出走する訳ではありませんでしたが、パドックを眺めていました。

すると…

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(2019/5/5 東京競馬場

水色に赤い星がひとつのメンコが似合う、ピカピカに輝く栗毛の子に目を奪われました。

ひと目で牝馬とわかる愛らしさがありつつも、活気のある歩き方でとても気合が入っているように感じました。

ブリリアントステークス』は16頭立てのレースですが、牡馬・牝馬の混合レースで、アンデスクイーンの他にも牝馬は2頭いましたが、周りは明らかに筋肉隆々の強そうな牡馬ばかり。 

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(2019/5/5 東京競馬場)

「この子はこんなレースに出て大丈夫なのかな?」

この時まだアンデスの負けず嫌い根性を知る由もなかった私は、気になる子だな…と惹かれつつも心配な気持ちも抱いてしまいました。

そんな中、手元の出走表を確認してみると…なんと鞍上戸崎ジョッキーでした。

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(2019/5/5 東京競馬場)

気になる子に気になるジョッキーが乗った。

これも何かの縁だなぁ…と思い、応援馬券を買ってレースを観戦することに。

結果は「無事にゴールして!」どころか、周囲の牡馬を跳ね除けるほどの気迫で4着。

惜しくも馬券内(3着以内)には入りませんでしたが、16頭中11番人気を覆す4着でした。

何より最後の直線の末脚に物凄くワクワクして、レース後はしばらく呆然…。

「この子の走りをまた見てみたい」

純粋にそう思えて、偶然にもアンデスクイーンという馬に出会えたことが嬉しくてたまりませんでした。

この日の体験こそが競馬の世界に深くハマっていくきっかけになったことは間違いありません。

⇒②へ続く